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【環境省・小泉大臣との「コロナ後の経済社会の再設計に関する意見交換会」に参加しました!】

更新日:2020年7月2日

みなさんいかがお過ごしでしょうか。近くの庭に咲いている紫陽花に癒されつつも梅雨の湿気と低気圧に少しやられているJYPS事務局長の倉石です。🐌 🐌


さて、先日6月25日に環境省にて小泉大臣と若者団体との意見交換会が行われました!今回はその報告をします!

昨年には、ユースとの意見交換会が2回行われJYPSも参加いたしました。

☆2019年9月開催のブログはこちら

☆2019年11月開催のブログはこちら



【本会議についてのテーマと参加団体】

今回の意見交換会のテーマは「コロナ後の経済社会の再設計に関する意見交換会」でした。コロナウイルス感染症のパンデミックにより経済・社会の「再設計(Re-design)」への移行が求められています。その中で、脱炭素型、循環型、地域分散型、自然共生型の観点から若者が求めることに関して、各団体からの提言、そして大臣と団体の間で自由に意見交換が行われました。


参加団体は、JYPS理事団体であるClimate Youth Japan(JYPS理事団体)、Change Our Next DecadeFridays for Future Japan生物多様性わかものネットワーク、持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)でした。


【提言書】

JYPSからは倉石と佐井が直接参加しました。また今回、オンライン参加枠も設けられ、JYPSから宮下、新、多比良が参加しました。


意見交換会の序盤で、各団体から意見書に関する説明が行われました。JYPSからは日本政府に対してコロナ社会における環境政策に関する以下の内容の提言が発表されました。


提案内容の主軸は以下の通りです。

  1. 若者の意見を集約し、ユース間並びに他のマルチステークホルダーとの協働を促進するためのスペースの設置

  2. 環境政策とヘルスケア政策のCo-benefitが活きる政策の実施

その2点を基に、脱炭素型、循環型、地域分散型、自然共生型の問題領域それぞれに関して個別に提言をいたしました。

(詳細はこちらをご覧ください:新型コロナウイルス感染症と環境政策に関わる意見書)。


【小泉環境相からのコメント】

各組織からの提言を発表を終えた後に、小泉大臣からコメントをいただきました。

以下の3つの点にまとめられると考えております。

  • 脱炭素型社会・循環型社会・地域分散型社会・の実現は環境政策において最優先課題である。

  • 昨今、環境問題に対する取り組みの重要性が各地方自治体の政策においても顕れており、今後も全国にわたって環境政策を強化・推進していく必要があると言うこと。

  • 環境問題は多領域にまたがっており、環境省だけではなく他の行政組織との連携が必要不可欠である。ユースの声を環境省だけでなく、他の省庁にも届けていきたい。


【自由討議】

フリーディスカッションでは主に以下の点が議論されました。


  • 日本の環境政策においてより具体的な施策が実施されるべきである。

  • 過去の若者の意見交換会で上がった意見はきちんと受け止められ、「気候危機」が環境白書に記載され、日本政府が”Clean Air Initiative”にも参加した。

  • コロナ社会における環境政策において、グリーンリカバリーに加えて地方分散型社会や生物多様性の問題もより重視されるべきである。

  • 今後もこのような意見交換会が定期的に開催されるべきである。


【オンラインでの環境省若手職員の方とのフリートーク】

小泉大臣との意見交換会が終了した後、オンラインの方では環境省の若手職員の方と各ユース団体の方との意見交換会がありました。他団体から、NDC目標の引き上げや、生物多様性の危機状況宣言を行うとともに、具体的に生物多様性の保全に資する施策の実施等の生物多様性政策の強化が提案されました。また、JYPSは、意思決定の場においてユースの席を定期的、継続的に確保していただけるよう改めて強く要望しました。今後ユースの意見を聞いていただける場面が増えることは期待できそうです。具体的にどのような形態で意見交換などを行っていくべきなのか、他団体と協力しながら検討していきたいと思います。


【最後に】

私見ですが、今回の意見交換会では以下3点が特徴的でした。


  • 今回の意見交換会に参加したどの団体も「環境政策の意思決定の場におけるユースの席を設ける」ことを強く求めていること。

  • 今回の意見交換会では新たに生物多様性関係のユースの団体も参加し意見だしを行うなど、「環境政策」の中でもより広い分野で活動をする若者の意見集約の機会が設けられたこと。

  • コロナウイルス感染症の危機だけでなく、「気候危機」にも世界は直面しており、決してどちらも淘汰されてはいけないこと。そのような社会における環境政策の立案や実施では、他の複数の問題分野にまたがった複眼的な視点を含むべきであること。


以上3点から、感染症の危機と気候危機のような多重なグローバル危機に際して、将来何十年と生きる若者自身が行動を起こしていくことが求められることがわかりました。また、その文脈において、JYPSとしてユース団体で協働することは必要不可欠であることを再認識する今回の意見交換会でした。


 

[提言書]

[メディア掲載情報]


[参加団体]

持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)



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