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  • 執筆者の写真japanyouthplatform

TICAD7ユースサミット開催報告

TICAD7ユースサミット実行委員の犬飼です!

8月12日に開催されましたTICAD7ユースサミット(以下TICAD7YS)の振り返りをしていきたいと思います!

今回のユースサミットは来週に迫っているアフリカ開発会議(TICAD)において、将来を担う若者が多国間協議の場であるTICAD7の重要性を認識し、主体性を持ってTICAD7のアジェンダ策定に参画するために、アフリカへの関心を高め、ネットワークを構築し、今後のアクションを促進することを目的に開催されました。

TICAD7YSはTICAD7パートナー事業に認定され、共催:SDGsケニアフォーラム、後援:JICA地球ひろば、市民ネットワークforTICADで開催されました。


~~TICAD7とは何か??~~

アフリカ開発会議(以下、TICADという)は、1993年に東京にて初開催され今年で第7回目を迎える、日本政府が主導し、国連、国連開発計画、世界銀行及びアフリカ連合委員会と共同開催をしているアフリカ開発をテーマとする国際会議のことです。


第7回目のTICADでは「アフリカに躍進を!ひと,技術,イノベーションで。」のテーマの下、アフリカの今後の開発に向けて、以下の3つの点をPillarとし、議論が交わされます。


1.イノベーションと民間セクターの関与を通じた経済構造転換の促進及びビジネス環境の改善

2.持続可能かつ強靱な社会の深化

3.平和と安定の強化(アフリカ自身による前向きな動きを後押し)

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SDGsケニアフォーラムのCatherine Nyambura氏による

ビデオ基調講演から開会式が始まりました


左から、ガーナにてカカオ豆の可能性を広げガーナと日本をつなげるため現地で活動されているカカオ絆プロジェクトの田口愛氏、UNVでエチオピアでのUNDPに派遣され経験を積まれた花田樹氏、アフリカ日本評議会国際保健部門ディレクター/市民ネットワークforTICAD世話人稲場雅紀氏


TICAD7ユースサミットの根底にあるのは、現場で起きている問題から、ボトムアップ的に政策を変えていく、という視点です。最初の開会式・全体会では、アフリカで活動する日本とアフリカのユースが登壇し、それぞれの活動現場で起きている問題や、どの様な若者のアクションが行われているかを共有しました。


また、それぞれの若者の活動や認識を踏まえ、アフリカの持続可能な開発のための若者のエンパワメントと、若者との協働を加速させるにはなにが必要なのか、JYPSの大久保も参加しディスカッションを行いました。


さて、開会式の後、テーマごとに分かれて分科会の始まりです!

分科会第1サイクルは、1-1「持続的成長のための教育とはなにか」、1-2「若者のリアルな就職状況から考える雇用問題」、1-3「難民問題の恒久的解決策を考える」の3つのテーマに分かれて行われました。

分科会では少人数に分かれているからこそ

ディスカッションなども多く取り入れられました。



特に分科会1-2では、ABEイニシアティブ生であるナイジェリア人のAyodeji Peter Idowu氏にご登壇いただき、アフリカの若者のリアルな雇用問題、そしてどのような就職活動がされているのかを議論しました。日本で勉強しているABEイニシアティブのアフリカ人ユースも参加してくれていましたよ!服が本当に似合う!素敵!


お昼を挟んでからは、分科会第2サイクル!

2-1「コミュニティを巻き込んだ主体的な健康促進」、2-2「ビジネスによる開発で大切なこと」、2-3「西サハラから考えるアフリカの平和」の3つのテーマで行いました。


私は分科会2-1のモデレータ―をさせてもらったのですが、質疑応答では、これからのアフリカの人口構造の変化まで考えた質問や、アフリカの文化や伝統との共存についての意見、また、参加者のほとんどの方がアフリカに渡航経験があったためそれぞれの経験の共有など、TICAD7ユースサミットらしく、表面だけでなく、経験に基づいたリアルでディープな意見交換をすることができました。


西サハラの分科会にて。こちらでも参加者からの活発な意見が飛び交います。



各分科会で参加者のそれぞれの興味関心に基づいたテーマを深掘りした後には、次なるアクションにむけてアフリカで活動をしている団体・企業と参加者のマッチング、参加者同士のネットワーキング、そしてジャーナリストの岩崎有一さんによる西サハラの映像「アフリカ二十七景〜大陸各地の風景・文化・人々の表情」の上映会が行われました。

TICAD7ユースサミットの目的は、アフリカへの関心を高め、ネットワークを構築し、今後のアクションを促進すること。全体会や分科会でインプットしたこととを、それだけで終わらせず、次のアクションにつなげる、その瞬間から動き出す。マッチングやネットワークの時間がサミットのなかでも参加者のみなさんが一番生き生きとされているように見えました(もちろん分科会でもですヨ!)。



今回のユースサミットは3つの部屋で分かれて行われていたのですが、実は各部屋にグラフィックレコーディングの方がついてくださっていました!


グラフィックレコーディングは議論を絵や図で表し話を「可視化」する方法です。議論が一目で分かり、他の分科会の内容も把握できるので、6個の分科会があった今回のサミットにはとってもぴったりでした!私もいつかできるようになりたい...!


あっというまの1日の最後は閉会式で締めくくられました。

閉会式では、各分科会のまとめのあとに、「2030年または2063年にあなたはどんな世界で生きたいのか」「それをどう実現するのか」という問に対する一人ひとりの答えを専用用紙に書き、その様子を写真撮影し、SNSなどを通して世界に発信、啓発をするフォトアクションをみんなで行いました。



一人ひとりの参加を促すと同時にSNSを活用することで、「世界をもっと良くしたい」と望む一人ひとりの活動をつなげる。さらにその周りの人々を巻き込みもっともっと広げる。小さな行動であっても一つ一つの活動と思いをつなげていくことで、大きな変化を導く。

このユースサミットはTICAD7に向けて開催されましたが私たち日本とアフリカのユースの未来はこれからです。


今回のサミットの議論は、若者の声を意思決定の場に届けるために、TICAD7ユース政策提言書へと反映され、完成した本政策提言書は、8月27日JYPS主催のTICAD7公式サイドイベント「若者の参画とパートナーシップーSDGsとアジェンダ2063を達成するために-」にて手交される予定です。


JYPSによるTICAD7公式イベントは以下の通りです。

3年に一度のTICAD、しかも日本開催のこのタイミングで横浜にこないなんてありえない!!

ぜひみなさんパシフィコ横浜でお会いしましょう!


【若者の参画とパートナーシップーSDGsとアジェンダ2063を達成するために-】

■日時:8月27日(火)15:30~17:00

■会場:パシフィコ横浜 アネックスホール F204

■申込フォーム:https://forms.gle/GGWcbyxvs79USvFZA

■Facebookイベントページ:https://www.facebook.com/events/374195759937273/


【若者の⼒ 〜SRHRから始めるジェンダー平等〜】

■日時: 2019年8⽉29⽇(⽊)15:30-17:00

■会場: パシフィコ横浜アネックスホール F203

■HP:https://www.joicfp.or.jp/jpn/2019/08/13/43059/


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