文責:政策提言部 成田そら・川田采奈・山田真愛
10月23日〜25日に仁川(韓国)で開催された第8回持続可能な開発目標に関する北東アジアマルチステークホルダーフォーラム (NEA: 8th North-East Asia Multistakeholder Forum on Sustainable Development Goals 2024) にJYPS事務局員が参加しました。
NEAとは、北東アジア圏の国々(日本、韓国、中国、モンゴル、ロシア)の間で、SDGsの進捗状況のモニタリングやパートナーシップの強化を行うため、国連アジア太平洋経済社会委員会 (ESCAP) が毎年開催している国際会合です。今回のNEAでは、SDG3「すべての人に健康と福祉を」、SDG5「ジェンダー平等を実現しよう」、SDG8「働きがいも経済成長も」、SDG14「海の豊かさを守ろう」、SDG17「パートナーシップで目標を達成しよう」が5つのアジェンダとして取り上げられました。
NEAについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください→https://www.instagram.com/p/DBGuoZjO5ZU/utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
SDG5に対するユースの取り組みについての発表
23日には市民社会フォーラムとユースセッションが行われました。市民社会フォーラムでは政策提言部統括の川田がSDG3関連のサイドイベントにモデレーターとして参加し、各国のパネリストから保健分野における国際協力についてお話を伺いました。また、ユースセッションでは政策提言部の成田が現地、山田がオンラインで登壇しました。成田は日本のSDGsの進捗状況やSDG3に対する日本ユースの取り組みについて発表し、山田はSDG5に対する日本ユースの取り組みについて発表しました。市民社会フォーラムの閉会式では、JYPSと海外のユース団体の共同ネットワークであるSYC-NEA (SDG Youth Committee - North-East Asia) が作成した”The Statement of North-East Asian Youth 2024”の発表が行われました。このユース・ステートメントでは、ユース目線で5つのアジェンダに関連する北東アジア圏の課題を指摘し、それらを解決するための提言をまとめました。具体的には、メンタルヘルスサービスや性の健康と権利へのアクセスの拡大、男女格差の是正、安定した職業の拡充、海洋汚染物質のモニタリング、国連安全保障理事会の改革、持続可能な国際協力の促進などについて言及しました。
また、24日・25日には、NEAのメインセッションが行われました。メインセッションには政府関係者、民間企業、市民社会組織、アカデミアなどのさまざまなステークホルダーが参加し、初日には5つのアジェンダに対する各国の取り組みおよび現状の課題の発表、最終日には産学官連携に関する議論が行われました。最終日の閉会式では、川田が各国の市民社会組織が共同作成した提言書である”The Statement of North-East Asian Civil Society 2024”の発表を行いました。その後、海外参加者向けのスタディーツアーに参加し、仁川経済自由区域スマートシティコントロールセンターなどの見学を行いました。
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