• Japan Youth Platform for Sustainability (JYPS)

JYPS オンライン勉強会 #1 "Progressions of G20 on SDGs" (2)


前回の投稿に続き、”Progressions of G20 on SDGs (G20のSDGsにおける進捗)"というテーマで開かれた 第1回の勉強会の第二部で議論されたSustainable Development Goals (SDGs)、更に第三部で議論されたG20のSDGsの取り組みについて説明していきたいと思います。


【SDGsとは?】

SDGsとは持続可能な開発のため国連が2015年に推定した2030年を期限とした17つのゴールです。

貧困、不平等、気候、環境の悪化、繁栄、平和と正義に関連した問題など、私たちが直面する世界的な問題への取り組みを示しています。

合計169のターゲットと230の指標から成り立っており、こうして国連加盟国は、すべての人々にとってより良く、より持続可能な未来を達成するためにその国それぞれの議題と政治政策を組み立てるために使用することが期待されています。


SDGsは2000年に国連が推定した2015年を期限としたミレニアム開発目標(MDGs)のフォローアップであり、MDGsの難点をもとにポスト2015のアジェンダとしてSDGsが誕生しました。

主な違いとしてはMDGsは先進国だけに適用していたのに対し、SDGsは先進国も途上国も関係なくゴールに取り組まなくてはいけないという点です。


SDGsの特徴としてはそれぞれのゴールが相互に関連し合っており、多くの場合、一つのゴールが成功するためにはは、別のゴールにに関連する問題に取り組む必要があります。


一例としてゴール5のジェンダーの平等とゴール6の安全な水が挙げられます。例えば水不足で悩んでいる国では遠くまで安全な水を取りに行くのは主に女性の仕事であり、ゴール6の達成に取り組むことにより安全な水が手に入りやすくなれば、水汲みに費やされていた時間は教育などに当てる事ができるようになり、男女の格差が縮まる事が期待されます。このように一つのゴールの達成が別のゴールの達成にも繋がるということです。


しかし、このゴールの関連性がSDGsの課題でもあります。例えばグリーンなエネルギーを目指すゴール7と環境関連の他のゴール。グリーンなエネルギーとされている水力発電はダムの建設や自然の水の塞き止めは水流の繋がり魚などに悪影響を及ぼしたります。このように一つのゴールへの取り組みが別のゴールにデメリットをもたらしてしまうという注意点があります。



【SDGsにおけるG20の進捗】


さて、当勉強会ではSDGsが推定された2015年以降のG20の首脳会談のCommunique (声明書)でのSDGsの言及に注目しました。

2015年アンタルヤで開催された会議の声明書では主に貧困緩和のためのSDGsの包括的適用を中心とし、将来の開発に関する声明を提供しています。


翌年の杭州サミットでは重要な貢献として2030年アジェンダの実施と設立、そして食料安全保障、栄養、持続可能な農業成長と農村開発に関する作業などの優先についての簡潔な説明が見られました。

2017年のハンブルクサミットでは、すべてのG20メンバーが2030年アジェンダの達成を約束することの重要性を再確認し、デジタル化、エネルギーと気候、そして資源効率と海洋ごみの活用を強調しています。

さらに、昨年度のブエノスアイレスサミットでは杭州サミットで採択された2030年のSDGアジェンダは、仕事の未来、開発のためのインフラ、持続可能な食糧の未来、汚職との戦い、財務統治とシステムの強化、貿易、気候変動、クリーンエネルギーなどのトピックのほとんどに適用されています。

推定されて以来初めてのアンタルヤサミットではSDGsの言及は一回しかなく、方針も曖昧でしたが、2018年のブエノスアイレスサミットでの声明書では詳しく、より幅広い2030年アジェンダへの方針が多く見られました。


また、SDG Index and Dashboards Report 2018 - G20 and Large Countries Edition - によると2030年アジェンダを実現するためのメカニズムが比較的に整っているのは、ブラジル、メキシコ、イタリアであり、政府によるSDGs達成のための戦略や行動計画書、様々なステークホルダーを巻き込むプラットフォームが充実していることを示します。


一方で、アメリカ、ロシア、サウジアラビア、日本は比較的に低く、2030年アジェンダの達成促す政治的発言やサポートが少ないことを示しています。


また同レポートによると、G20はSDGsの中でもSDG1(貧困をなくそう),SDG4(質の高い教育をみんなに), SDG 3 (すべての人に健康と福祉を)において比較的点数が高く、SDG14(海の豊かさを守ろう)、SDG15(陸の豊かさも守ろう)、SDG10 (人や国不平等をなくそう)の3つにおいて点数が低いです。


G20のSDGsに関連する国別ランキングやその他の詳細が気になる方はこちらをご覧ください。

(SDG Index and Dashboards Report 2018: Global Responsibilities Implementing The Goals - G20 and Large Countries Edition)



最後に、前回の勉強会のブログのクイズの解答を発表します。G20に関連した4つ数字はこれらを示唆しています。


(1) 66% -G20が占めている世界人口の割合

(2) 80% -G20が占めている世界のGDP

(3) 75% -G20が占めている世界貿易

(4) 80% -G20が占めている世界の二酸化炭素排出量

これからも様々なテーマで勉強会を開催していき、次回は「日本とSDGs」という議題で行うので、次回の勉強会のブログも是非読んでください!

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