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APFSDに現地で参加しました!

  • 執筆者の写真: japanyouthplatform
    japanyouthplatform
  • 3月3日
  • 読了時間: 4分

文責:普及啓発部兼総務部 統括 山口凜



日本から渡航した市民社会組織の皆さん
日本から渡航した市民社会組織の皆さん

2月25日〜28日にバンコク(タイ)で開催された第12回持続可能な開発に関するアジア太平洋フォーラム (APFSD: 12h Asia-Pacific Forum on Sustainable Development 2025)にJYPS事務局員が現地で参加しました。また、APFSDに先駆けて開催された、APFSD Youth Forum(2月19〜21日)・ Asia-Pacific People’s Forum on Sustainable Development(2月23〜24日)にも参加をしました。


APFSDについて詳しく知りたい方は、こちらの「APFSDって何?」の投稿をご覧ください。


APFSD公式ホームページ:












【APFSD Youth Forum】

 

 対面とオンラインのハイブリッド形式で開催され、34カ国から、総勢549名のユースが参加をしました。(うち、130名は対面)フォーラムでは、国連職員やアカデミア、政府職員からのインプットに加え、本年フォーカスされているSDGごとの分科会に分かれて行うディスカッションが行われました。日本が属しているNorth East Asia(NEA)からの参加者が非常に少ないという印象を持ちました。正式な統計データはまだ出ていませんが、South East Asiaからのユースが多く、出身国に偏りが見られ、日本からNEA地域を盛り上げていく必要性を痛感しました。


話し合われたことは、最終的にCall to Action*という、提言書にまとめられました。意思決定プロセスのあらゆるレベルにおいて、若者の声を取り込む必要があり、持続可能で、包括的、またエビデンスに基づく解決策を求めるユースの声がまとめられています。ユースのコミットメントの強さを示す文書として位置付けされています。


*APFSD Youth Forum 2025 Call to Action はこちらからご覧ください。


 【Asia-Pacific People’s Forum on Sustainable Development】


 APFSDで発表するCall to Actionですが、APPFSDでも発表され市民社会組織に一足早く共有されました。イベント内では、VNRやPact of the Futureについてのフォローアップが行われました。成果文書として今年のHLPFのアセスメントの対象の5目標の評価と軍事化、多国間主義と企業についてのポジションペーパーが採択されました。


Asia-Pacific Forum on Sustainable Development


 APFSD本会議では、Youth Communityやサイドイベント、意見交換会の開催など様々な活動を行いました。フォーラム全体を通して「マルチステークホルダー」という単語が頻出している印象を抱きました。日本政府もパネルディスカッションにて重要なステークホルダーの一員として「ユース」を明言しており、ユースのプレゼンスが向上していると感じました。また、SDGsの達成は政府だけではできないとした上で、持続可能な開発目標推進円卓会議での意見収集を重要視しているとしました。一方で、全体を通して具体的な行動指針についてあまり触れられておらず、今後どのように行動に移して解決していくのか、注目していきたいです。


  • APFSD Youth Community

    • 今年初の試みとして、ESCAPが企画・主催した、APFSD Youth Communityがスタートしました。各SDGに焦点を当てRound Tableやサイドイベントを追うワーキンググループを形成し、興味関心分野が同じユースとの交流もできるコミュニティーです。コミュニティー参加者のみを対象とした非公式なサイドイベントも開催され、Pact of the Futureの策定に関わったStefania Piffanelli氏との意見交換会に参加をしました。ユースにとってのPact of the Futureの位置付けや、United Nations Youth Office に期待することをテーマに議論しました。約10名のユースとのクローズドな対話であったことから、ユースの意見をありのままに伝えることができました。


  • APFSD Side Event

    • サイドイベントが多く開催されており、会期中ほぼ毎日ユースに焦点を置いたサイドイベントが開催されていました。ユース団体の活動を支援するためのピッチコンテストが開催されたり、プレナリーでのYouth Speechの時間の確保など、APFSD全体を通してユース参画が進んでいるように感じました。一方で、意味ある参画ができているのか、私たちの声は本当に届いており政策などに反映されているのかについては、私たちユースはしっかりと評価し、判断していく必要があると思います。


  • SNSでの情報発信

    • APFSDの認知度向上、会場からのリアルな声を届けるため、主にインスタグラムでの情報発信に力を入れました。インスタグラムのストーリーを使用し、日本政府の発言内容の要約や、会場の雰囲気の共有、Vlog風でのUNCC紹介などを行いました。

    • JYPSインスタグラム:@jyps2030


  • ネットワーキング / 意見交換会

    • アジア太平洋地域から多くの人が集まる会議であることから、ユース同士の繋がりを深めるため、ネットワーキングを行いました。APFSD Youth Forum同様、South East Asiaからの参加者が多く、NEA地域から参加しているユースはごくわずかでしたが、NEA地域をユースが積極的に盛り上げていけるよう、対面で参加していたモンゴル、韓国のユースとの繋がりを強化しました。

    • 現地で参加していた日本の市民社会組織の方やアカデミア、政府関係者と、日本が2025年に発表する予定のVNR(Voluntary National Review)について意見交換を行いました。

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