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GCoM Japan Cities and Youth Dialogue 円卓会議に日本のユースとして参加しました

駐日欧州連合代表部と世界首長誓約/日本 事務局は、6月7日(水)14時〜16時に駐日欧州連合代表部(EUD)にて、GCoM Japan Cities and Youth Dialogue 円卓会議を開催しました。JYPS事務局は、他のユース団体と共に日本のユース代表としてこの円卓会議に参加しました。





今回の円卓会議には、駐日欧州連合代表部、環境省、世界気候エネルギー首長誓約(GCoM)に署名している日本の自治体の首長8名、そして私たちJYPS事務局やChange Our Next Decade、Climate Youth Japanなどのいくつかの若者団体・個人が集まり、気候と持続可能性をテーマに、特に地域レベルでの政策と行動について対話を行いました。


円卓会議は、二つのセッションがあり、前半のセッション1は「モビリティとエネルギー移行」をテーマに、エネルギー転換の促進やクリーンで持続可能な輸送手段、それらの都市計画への反映に関して、首長と若者の間で活発な議論が行われました。後半のセッション2では「アドボカシー活動、適応と生物多様性」をテーマに掲げ、今後若者によるアドボカシー活動を有意義なものとするための方策や、気候・社会問題に対する若者代表の意見の共有などが行われました。


JYPS事務局としては、共同事務局長が、セッション2にて「意味あるユースの参画(Meaningful Youth Engagement)」と題してプレゼンテーションを行いました。こども基本法を引用したうえで、ユースの声が政策に取り込まれることの重要性と意義を訴えつつ、ユースアドボカシーが名目的なものに陥らないよう「意味ある若者の参画がどのように達成されるのか」「若者の参画において何が懸念になるのか」という問いを共有しました。





このテーマにおける意見交換の場面では、現在の日本には「自分たちの力で積極的に社会を変えていこうとするユース」ばかりではなく、「自分たちの力で社会を変えていくことに懐疑的なユース」もまた多く存在することや、都市と地方のユースの意識の差というユース内の多様性や分断が指摘されました。そして、この分断を乗り越えていくことが若者の意味ある参画への鍵ではないか、という意見が出ました。

さらに首長との対話を通し、少子高齢化が進む日本では「シルバーデモクラシー」と呼ばれるような地域行政も少なくないことを確認しました。このような状況で若者の声を政策に反映するためには、社会のあるべき姿について若者が包括的で明確なビジョンを打ち出し、提示していくことが重要ではないか、という意見も交わされました。


法律や国際文書に「ユース」という言葉が盛り込まれることが増え、ユースの存在は今後ますます強く意識されるでしょう。一方で、少子高齢化が特に進んでいる地方で、有権者のうち高い割合を占める高齢者の声が政策に反映されやすいことは、ある意味当然なことにも感じました。それでもなお、ユースの声を政策現場に届けるためには、「(18歳未満の場合には)選挙権を持っていないユース、有権者の中でも低い割合しか占めることのないユースの意見が、なぜそれほど重要なのか」を政策決定者の方々に伝え、納得していただくことが何より重要だと、今回の円卓会議を通して感じました。今後JYPS事務局員として活動をする上で、この問いに対する答えを確立していきたいです。


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