• Marina Takahashi

【7/19最終日】HLPFレポートVol.20


始まった頃は慣れないアドボカシーや会議に追われ、長いなと感じていたHLPFも、最終日を迎えると物寂しさを感じます。

すでにミッションと山場を乗り越えた派遣団は本日、他国のVNR(自発的国別レビュー)やユースのサイドイベントに参加したり、HLPF後の活動について話し合いました。メンバーが滞在した宿泊施設(通称:JYPSハウス)とも本日でほぼお別れです。

今日のブログ担当の高橋は、メジャーグループのノートテイキング(議事録)のため、初挑戦のオートミールを食べてから、朝からVNRに参加していました。

日本もVNRを行った初日は会場に人があふれ、パスを持っていても入れてもらえない事態が発生しましたが、最終日では、だんだん参加者のエネルギーが切れてきたのか、パスを持っていなくても会場に入ることができました(^o^)/

この日一つ目のVNRセッションは、エチオピア・ホンジュラス・インド・モルディブによる個別形式(各国の発表後にそれぞれに対して質問)でした。VNRでは、各国・メジャーグループを含むフロアからの質問は、事前にモデレーター(司会者)に周知され、15分間の発表→質疑応答の順番で行われます。このセッションでは、SDGs達成に向けて、各国の課題の深刻さの違いを感じました。

モルディブは小島嶼開発途上国という、開発途上にある小さな島国の一つです。小島嶼開発途上国では、気候変動による海面上昇などに非常に敏感で、国内の交通、農作物の生産、熱帯感染症など、国の発展と海の環境が密接に関係しています。

いわゆる開発途上国ではSDGsの数値的目標(貧困状態にある人の割合、提供するサービスの数、達成率の目標)を定めるためのほしい統計のデータの集約が大きな課題の一つであり、VNRを通じて、誰一人取り残さないために、性別や年齢、地域ごとにあらゆる人を取り込んだデータが重要であることが、何回も繰り返し表明されていました。

8日間もノートテイキングをしていたため、手が腱鞘炎になっていましたが、それと引き換えに会議の様子がだんだんと分かってきて少し嬉しかったので、最終日は得意げに視聴していました。

しかし、

ひとつめのVNRセッションが終わった時、事件がおきます。これまで一緒に頑張ってきたMacBookが突如フリーズし、ノートが完全に消えてしまったのです(´゚д゚`)

(写真がなかったのでその時の気持ちをGIFで表現しました。)

ハードなスケジュールだったため、派遣団の中でもパソコンの調子が途中で悪くなるメンバーがいましたが、まさか最終日に自分がハプニングに見舞われるなんで思ってもいませんでした。。。

せっかく会場で聞いていたのに、帰宅後にあらためてUNTVでVNRを見返すという大失態をおかしてしまいました。。

(UNTVは国連での会議をリアルタイム・オフタイムで視聴できる国連のサイトです。興味ある方は今回のHLPFの様子をぜひ視聴してください^^ http://webtv.un.org/)

二つ目のVNRセッションはアゼルバイジャン、アフガニスタン、ベリーズ、デンマークによる個別形式でした。この回でも個人的にびっくりしたエピソードがありました。

アゼルバイジャンのQ&Aの時間にアルメニアから”腐敗した政府の改善、政治の透明性の向上”という、厳しい要望があったのです。厳しいと感じたのは、これまでのVNRでの加盟国からの質疑応答では、”わたしの国も同じ問題を抱えているから具体的な取り組みや課題をもっと聞きたい“というような前向きな表明が多かった、といった経緯があります。

アゼルバイジャンは発表の中で、SDGsの達成のために、まずは、人命・人権が脅かされ国内避難民が発生している紛争の終結が欠かせないと述べていました。アゼルバイジャンは隣国アルメニアとナゴルノ・カラバフ自治州をめぐって何十年も戦争状態にあり、現在は事実上アルメニアの占領下にあります。

アルメニアからの要望に対し、アゼルバイジャンの回答にも驚きました。数週間前に紛争で亡くなった若い兵士の写真を掲げ、不法な占領は直ちにやめること"そして、“そのような発言はとても過激だ”と主張があり、会場も少しざわつきいていました。

紛争がなくなることもSDGsのターゲットに含まれており、HLPFのような国際会議の場で問題を訴える重要性を否定しませんが、建設的な話し合いよりも、お互いが譲らずに感情的に過激になっている発言を目の当たりにして、なんとも表現の出来ない気持ちになりました。

また、とても感動したVNRをもありました。デンマークの発表ではスピーカーとして財務省の方と、市民社会も多様なセクター間の連携の重要性を訴えるために登壇し、発表後は会場から一際大きな拍手が沸き起こりました。国連はSDGsを達成するであろう5つの国を挙げていますが、その一つであるデンマークの先鋭的な取り組みは今後も注目したいです。

お昼に向かう途中、エントランス付近でネルソン・マンデラさんの追悼展を見つけました。

後世に語り継がれるリーダーを見て、改めてHLPFに来た意義を痛感させられます。

午後はゆったりと、お土産の購入からです。

お土産ショップで日本の国旗は見当たらなかったものの、せっかくなので国連の旗で写真を撮りました。日本の国旗が見当たらなかったのは、人気過ぎて売れ切れてしまったのか、はたまた生産量が少なかったのか、派遣団員の謎は残ったままです。

その後は日本のSDGs市民社会ネットワークの皆さまとともに、エントランスで記念写真の撮影を行いました。

同日の夜9時の便で帰国するメンバーもいたため、写真撮影で派遣団は一旦解散です。

HLPF終盤の終盤、一部のメンバーで最後のプログラムである閣僚宣言とHLPF成果文章の草案採択をオーバーフロールーム(会議場があふれて入れなかった人のためのモニタールーム)で視聴しました。

このセッション、実はMGoS(メジャーグループとその他のステークホルダー)として会場のパスを持っていたのですが、、、またもや満席で入ることができませんでした。最後の大きなセッションにリアルタイムでの参加が叶わずに残念でしたが、ここで頂いたチケットは、思い出として大切に取って置こうと思います。

閣僚宣言とHLPF成果文章の草案採択の大まかな流れは、HLPF前から各国で協議されていた宣言文の見直し→パグラフごとに質問・反対の意見表明→投票→決議→投票の意思表明です。

国連では全会一致の原則であるため、一国でも反対を表明した場合、そのパラグラフは採択が見送られます。通常、賛成しない内容がある際は複数の加盟国で連携をとり、一つの国が代表して、異議の理由を述べます。投票の種類は、賛成・反対そして棄権があります。私達が視聴していた中では、一国の反対の表明により、採択が見送られたパラグラフがあり、とてもドラマチックでした。

1時間の予定だったプログラムでしたが、時間を超過しても終りが見えなかったので、派遣団は途中で会場を後にして、子どもと若者のメジャーグループの最後のミーティングに向かいました。初日から今日まで、朝7時の作戦会議、夜8時までの振り返りを継続したメンバーは、やっと終わった!!!という安堵の表情が伺えました。

今回が初参加の高橋は、他国の同世代のレベルの高さに圧倒されてばかりでしたが、今回の議事録係のようにできることの積み上げで、徐々に他国からの参加者とも距離が近づいていくことを感じられました(^o^)

たくさんのプログラムが詰まったHLPFもついに幕を閉じました。

私たちの今後の役目は国際会議の場で話されたことを日本に持ち帰り、若者や市民社会を巻き込んで、日本のSDGs達成に向けて活動を続けていくことです\(^o^)/

本日までHLPF期間中のブログを拝読いただきありがとうございます!

今後もHLPF後の活動等を発信していく予定ですのでお楽しみに!!

…。oо○* JYPSからのお知らせ *○оo。… 持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(Japan Youth Platform for Sustainability: JYPS: 読み「ジップス」)では、これまで様々行ってきた活動の報告と、これからの新体制を決定し、今後どうしていくかを加盟員の皆様と考える場として、JYPS総会を開催いたします。 多くの団体、個人の参加をお待ちしています! 【日時】2017年8月6日 (日) 9:00 - 12:00 【場所】東京ウィメンズプラザ  〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-67 詳細、参加登録はコチラからどうぞ! ※会場の大きさの制約上、参加希望人数が溢れてしまった場合は基本的に先着順とさせていただきます。

…。oо○* JYPSに参加しよう!! *○оo。…

「どう参加するの?」 とっても簡単です! 意見交換やキャンペーン、政策提言の準備などは、メーリングリストにて行われます。なので、メーリングリストに登録すれば、意見を表明する機会や、関連する議論に参加する機会が流れてきますし、関連する募集も行われます。

また、若者団体からは、「ポジションペーパー」と呼ばれる各団体が、国連などで議論されているテーマに対してどう考えているのかを記したものを公表してもらうこともできます。そのポジションペーパーは、日本の若者として意見を発信する際にしっかりと考慮されます。

またそのような意見をまとめる作業にも、メーリングリスト参加者している人はだれでも参加が可能です。

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