文責:政策提言部 川和ニコラ
日本若者協議会が主催した「若者環境団体合宿2024@白馬」に参加しました。8月26日から、当初の予定では28日まででしたが、台風による影響で合宿自体は27日に終了し、28日はオンラインでワークショップが行われました。合宿が行われたのは長野県白馬村で、環境問題に取り組む計12団体から23人の若者の参加がありました。
1日目のワークショップでは、POW(Protect Our Winters Japan)と白馬村役所の取組み紹介を聞いたあと、お互いのフューチャーヴィジョンを共有しました。その後、夕食を済ませて温泉に入ってから、パタゴニア・インターナショナル・インク日本支社が公開している『ザ・シットスロポシーン 安物のガラクタの時代へようこそ』を鑑賞し、現代社会の問題点について話し合いました。
2日目は、朝から各団体のSWOT分析(strength, weakness, opportunity, threat)を発表し合い、その後、ゼロエミッション宿IL BOSCOを見学するグループと、八方尾根ゲレンデを見学するグループに分かれてフィールドワークを行いました。私は八方尾根ゲレンデを見学し、再生可能エネルギーを動力源とするゴンドラで登山口まで向かい、高山植物や白馬の山々を見ることができました。その後、ゲレンデのSDGs担当者から、八方尾根ゲレンデの気候変動対策を紹介していただきました。最後に、2日間の振り返りを行い、環境問題に取り組む若者団体同士の今後の連携方法について意見交換しました。
参加団体は以下12団体
● 日本若者協議会
● Climate Youth Japan
● Fridays For Future
● GPTY
● Record 1.5
● 一般社団法人 グリンピース・ジャパン
● 350 Japan
● 気候ネットワーク
● 国際青年環境NGO A SEED JAPAN
● かながわ脱炭素市民フォーラム
● 一般社団法人 Change Our Next Decade
● 持続可能な社会に向けたジャパンユースプラットフォーム(JYPS)
近年は、新型コロナウイルスのパンデミックによって、オンラインで会議をすることが常態化しましたが、今回の合宿のように対面で膝を突き合わして議論することの重要性を改めて認識しました。合宿中は、研修だけでなく、参加したメンバーと一緒にご飯を作ったり、スイカ割りを楽しんだりする時間もありました。台風の影響で2日間の合宿になりましたが、対面で会話をし、行動を共にすることで、普段のオンライン上の意見交換からは見えない、”その人の行動を突き動かしているなにか”を、少しですが感じ取ることができたのも良かったです。
環境分野におけるユースの参画は、グレタ・トゥーンベリさんの活動が世界中で注目されたことをきっかけに日本においても進んでいます。気候変動の問題は、若い世代、そしてまだ生まれていない将来世代が最も影響を被る世代であるからこそ、若者が環境問題の解決に向けてどのように挑戦しているのかは国内外で注目されています。今回の若者環境団体で改めて実感したのは、参加した12団体それぞれが違った課題へのアプローチ方法、組織体制、そして活動理念を有しているということです。なので、それぞれの強みを活かして、今後も協働できればと思っております。
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